2024年11月10日更新
和歌山県立近代美術館の藤本真名美氏より
現在開催中の「仙境 南画の聖地ここにあり」の図録をご送付いただきました。
森琴石の作品
「蓬莱瑞藹之図」(図録の解説を一部引用刺せて頂きました)
絹本着色・明治31年作・172.0㎝x85.0㎝・徳川記念財団蔵
日本美術協会秋季展覧会出品…2等賞受賞
宮内省お買い上げ、のち徳川宗家にご下賜となる
〈公益法人徳川記念財団所蔵の家扶日記に記述=明治33年11月23日付け)
※徳川 家達(とくがわ いえさと)
1863年8月24日〈文久3年7月11日-〜1940年(昭和15年)
幼名は亀之助。号は静岳。世間では「十六代様」と呼称した。
※森琴石は、明治11年銅版画で徳川亀之助の肖像画を制作している
森琴石【響泉堂】 ホームページ
🔹what’s new 2021年12月18日
・・・・・・・・・・・・・・・・・
展覧会の概要
仙境 南画の聖地、ここにあり(和歌山県立近代美術館)|美術手帖
より転載させて頂きました。
会期 | 2024年10月5日~11月24日 |
---|---|
会場 | 和歌山県立近代美術館 |
住所 | 和歌山県和歌山市吹上1-4-14 |
電話 | 073-436-8690 |
開館時間 | 09:30~17:00 ※入場は閉館の30分前まで |
休館日 | 月(ただし、祝休日の10月14日、11月4日は開館)、10月15日、11月5日 |
観覧料 | 一般 800円 / 大学生 500円 / 高校生以下、65歳以上 無料 |
アクセス | JR和歌山駅または南海電鉄和歌山市駅よりバス10分「県庁前」下車徒歩2分 |
URL | https://www.momaw.jp https://www.momaw.jp/exhibit/2024senky |
『Illustrations to the epitome of the ancient history of Japan』 Including Illustrations to the Guide Book, Collected and Arranged by N.McLeod Published by Kyoto, 1877
和名『日本古代史要約 挿図集』
ニコラス・マクラウド著/京都/1878年(明治11年)
…別タイトル=『日本古代史の縮図(イラスト含む)』、『日本の古代史概説 図会』
🔹森琴石、肖像画を担う
アイヌ像・副島種臣・松本良順・鍋島直正・水戸民部(徳川昭武)・
徳川亀之助(徳川家達)など26図。
🔹what’s new 2021年12月18日
🔹『森琴石作品集』 銅版画編:17頁,18頁に肖像画の一部が掲載。
← 徳川亀之助
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
メモ
森琴石画:「鶴瑞図」 (鶴では無くこうのとりです)
仙石政固、森琴石らが揮毫『戦捷紀念 鶴瑞』の概要 | 森琴石 What’s New
『戦捷紀念 鶴瑞』の揮毫者と森琴石 | 森琴石 What’s New
多数残る森琴石の「鶴の下絵」は「コウノトリ」だったか?
●森琴石が練習した「鶴」の下絵が沢山残っています。
●平成12年2月頃、東京の飯田知子さん宅(森琴石長女側のひ孫)から、森琴石の下絵類が届きました。
●それら下絵の皺伸ばし(アイロンがけ)をし、その後人物、山水、花鳥などの分類別に仕分けた時、大きなものから極小のものまでの「鶴の下絵」が大量にある事に驚きました。
●我が家に調査に来られた学芸員の先生が「鶴を描くのは非常に難しいのですよ、琴石は非常に良く観察して描いていますね」と、言われた事がありました。
●鶴とコウノトリとの違いは、足の指の付き方が違うのだそうですが、森琴石の下絵はどうなのか、下絵収納ケースから取り出すのが億劫で、まだ確認して出来ていません。
●森琴石の事、納得がいくまで練習に練習を重ねたのでしょう。
緻密な森琴石の「コウノトリ」
絵の行方は?
●前回「仙石政固、森琴石らが揮毫『戦捷紀念 鶴瑞』の概要」では、森琴石が描いた「コウノトリ」の画像をご紹介しましたが、緻密に描かれ「鶴山の松上の鶴」や、巣立って(飛び立って)いく鶴の様子が、眼の前で見るかのようである。
●時が流れ、コウノトリが絶滅し、外国から頂いたものを育て殖やしている現在、森琴石の緻密な絵は、記録画としても値打ちがあるように思える。
●この絵はまだ現存するのでしょうか?
現存しているならば 今どこにあるのでしょうか?