森琴石「独楽園図 」明治17年作=爽やかな作品…京都国立近代美術館 企画展 後期展示

2022年4月8日 更新

京都国立近代美術館

  サロン!雅と俗-京の大家と知られざる大坂画壇

森琴石
 明治17年作「独楽園図」・・・後期に展示

展覧会の概要

2022年3月23日(水)-5月8日(日)
前期:3月23日(水)-4月17日(日) 
後期:4月19日(火)-5月8日(日)

  休館日 月曜日
  ※ただし5月2日(月)は開館
  観覧料一般:1,200円(1,000円)
  大学生:500円(400円)

京都国立近代美術館 主催:京都国立近代美術館、朝日新聞社
 特別協力:大阪歴史博物館
協賛:関西大学アジア・オープン・リサーチセンター(KU-ORCAS)、一般財団法人 きょうと視覚文化振興財団

★詳細は 下の記アドレスでご覧ください
https://www.momak.go.jp/Japanese/exhibitionArchive/2022/446.html

森琴石「独楽園図」…Part3   後期に展示
 西宮K氏コレクション 蔵

独楽園図 とは

⓵『画題辞典』より
(斎藤隆三著、博文館発行、大正14年7月) 
資料ご提供=熊田司氏

『画題辞典』解説

くらくえん(独楽園)
・・独楽園は宋の司馬光が相を罷めて後、洛に居りて営みたる別業なり、
・・自らその祀を作る、左の如し
・・・・・・独楽園記
        以下文章 省略します
・・画かるる所多し。

北宋時代の政治家・司馬光(1019~86)の「独楽園記」より、
都会の喧騒を離れた庭園でのどかな生活を楽しむ司馬光を描いた作品。
静嘉堂文庫美術館|展示作品の紹介 (seikado.or.jp)

 森琴石の「独楽園図」
旧家で ”戴文進”の 作品を鑑賞後 「森琴石風」に描いた?


●「独楽園図」は、多くの画家が好んで描いた画題で、日本では”川端玉章”の作品が著名だそうです。
●「独楽園図」をネット検索したところ、某オークションサイトで、戴文進の「独楽園図」の巻物(32 x 323 cm)が、税込90万超えの落札情報が出てきました。
●戴文進を調べたところ、戴文進の山水図が、山口県の萩市の旧家に所蔵されている事が分かりました。
●憶測にすぎませんが、森琴石は、萩市の旧家で戴文進の「独楽園図」を鑑賞した可能性があります。
●明治17年森琴石は 山陰地方などを遊歴し、尚また中国文人を此の地の名家旧家に紹介していた。
●森琴石は、中国文人の画法で描いた場合 賛や落款に「倣・・・」や「・・・筆意」と記す。展示中の作品の落款は「甲申夏日写琴石写於読画楼南窓下」とある。
●4月20日、後期展示第2日目、やっと暇が出来美術館に行くことが出来ました。
片道3時間弱かかった甲斐がありました。森琴石にしては大作でも力作でもありませんが、さわやかな良い作品でした。

メモ
手元に 姓が同じ「戴明説」及び「戴蔓公(独立禅師)」の資料があります。
    ・・・・最後尾に資料と画像

森琴石作品 展示個所

Par t 3 町人たちのアートワールド̶大阪画壇の可能性  

作品リスト
サロン!雅と俗-京の大家と知られざる大坂画壇作品リスト (momak.go.jp)

NO 171    森琴石
タイトル  獨樂園図 

年号    明治17年 ( 1884)
体裁    軸・一幅/絹本著色
寸法    129.1×50.3
所蔵者   西宮K氏コレクション 

●西宮K氏コレクション とは

◊熊田司氏所蔵のコレクション名
◊熊田司氏は
美術史家、前和歌山県立近代美術館館長
講座・講義・講演、執筆など幅広く活動されておられます。
◊国立国会図書館サーチでは、多数の 記事・論文・書誌情報が出て参ります。
(但し、74件の内6件は 同姓同名の化学者です)
簡易検索結果|「熊田司」に一致する資料: 74件中1から15件目|国立国会図書館サーチ (ndl.go.jp)

●K氏コレクションから、岡田半江の作品も展示されています

No 128
岡田半江
夏景山水図(前期・後期)
天保7年 1836
軸・一幅/紙本著色
130.8×60.9

・・・・・・・・・・・・・・・・・

備考

戴文進・戴明説・戴蔓公(独立禅師)について


戴文進 (たいぶんしん)
中国の明時代の画家である。
明の画院に登用されようとしたが、讒言のために妨げられて故郷の浙江省(せっこうしょう)に帰り盛んに作家活動を行った。
いわゆる浙派の始祖となった。南宋画院の画風をいっそう烈しく強くした筆致で、山水・神像・走獣花果などを書き。ことに山水を描いては明時代第一との定評がある
(公益財団法人財団菊谷家住宅保存会)より

●戴文進の作品は、山口県萩市の菊屋家住宅に所蔵されています。
戴文進筆「春冬山水図」(中国・明時代) 国指定重要文化財|書画|菊屋家住宅 所蔵品のご紹介|国指定重要文化財菊屋家住宅 (kikuyake.com)

◊山口県の情報=前回の情報をご覧ください。
 (下に記述しているが 戴蔓公(独立禅師)は山口県岩国にも足跡を残している)

門人名簿「末永頼太郎」=牧師、俳人、起業家、福祉に尽力…多彩な経歴 | 森琴石 What’s New (morikinseki.com)

戴明説
生没年は明らかになっていませんが、明時代に活躍した書家です。河北省の出身で、号は定圃や巌犖と称していました。1634年には科挙試験に及第し兵科給仕中の位に就きましたが、当時農民反乱の指導者として活躍していた李自成によって北京が陥落すると、戴明説はこれに従い、敗れると帰郷したと言われています。しかし1644年には官職に復帰し、その後昇格を繰り返しましたが、約17年勤めあげたのち、弾劾され職を辞しました。戴明説は詩文を好み、また絵においては山水画や墨竹画を得意としていましたが、最も多く作品に残しているのは、竹石図です。戴明説(たいめいせつ) | 古美術・骨董の高価買取は【Gallery翠】 (gallery-sui.com)

戴蔓公=独立禅師
著書に『戴蔓公先生 種痘治術伝』
[明戴蔓公先生]痘瘡治術伝 | 京都大学貴重資料デジタルアーカイブ (kyoto-u.ac.jp)

江戸時代初め1664年に初めて岩国に医師として招聘された独立禅師は「日本篆刻の祖」と言われている
名医として岩国に4回招聘され、日本に篆刻を伝えたと言われる
「独立禅師が伝えた ハンコと篆刻印」~190827-MI ジャーナル (canpan.info)

画像資料

戴明説  書 の 箱書き=森琴石
   (但し、画像web画像 保存分)

       戴明說 書   森琴石箱書 戴明說 

森琴石自筆控帳
長崎に来た著名中国文人 及び 長崎の著名文人の伝記
長崎の書画人名(明治中期当時)を列記
(六頁分)


伝記人名
独立(どくりゅう)・隠元・木庵・即非・朱舜水

 沈南蘋・熊代熊斐(くましろゆうひ)・方濟園・三浦梧門・木下逸雲

長崎書画人
書之部 9名 後日記す
画之部 10名 後日記す

 

伝記 最初の頁               蔓公=独立 右端 一行目載鶴公 控帳 中国人伝記

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