和歌山県立美術館「版画について考える」展:森琴石の銅版画資料が5点展示

2014年2月21日 更新

 

 

2014年1月28日
『新約書伝』「キリスト誕生図」は森琴石刻 
   末尾の<予告> に関連する情報です

 

和歌山県立美術館「版画について考える ‐101年目の宿題‐」展

展覧会の趣旨
●版画は作り手の「自画、自刻、自摺」により、近代的な美術作品と位置づけられ、芸術として認知されていった一方で、身近な表現手段として普及し、人々の創造性を刺激してきました。この展覧会は、印刷術から生まれた芸術である版画の歴史を掘り起こし、現代の多彩な表現にいたるつながりを探ろうとするものです。
●本展では、まず、近代の版画を産み出した豊かな土壌ともいえる明治期の多彩な印刷物や、「自画、自刻、自摺」による創作版画運動の起点とされる、山本鼎の「刀画」《漁夫》[雑誌『明星』掲載]、山本鼎や石井柏亭らによる雑誌『方寸』の試みなど明治末から大正期の版画作品を紹介します。また、1918(大正7)年に創立され、翌年に第1回展をひらいて以来、版画の制作を試みる人々の目標となり、版画の普及につくした日本創作版画協会の恩地孝四郎をはじめとする作家たちの作品、そして、街の印刷工房で働く謄写版(ガリ版)技術者たちが試みた孔版画までをとりあげます。さらに戦後の国際版画展での版画家たちの活躍を経て、ますます多様な表現をもつようになった版画の魅力と可能性を探ります。
●今年は、1913年 (大正2)11月16日に『大阪朝日新聞』に日曜附録として、見開き2面にわたる特集「版画展覧会」が掲載されて101年目にあたります。
この特集は北山清太郎の雑誌『現代の洋画』でも再録されましたが、ここで岸田劉生をはじめとする画家たちに指摘された版画の問題を、101年目の宿題として、この機会に版画のおもしろさについてあらためて考えてみます。(和歌山県立美術館HPより転載させて頂きました)

およそ250点の作品と資料が出品。
 そのうち森琴石【響泉堂】刻の銅版画が5点展示されています。

■会期、関連事業、響泉堂刻銅版画資料名を下に記述します。 

 

和歌山県立美術館
「版画について考える ‐101年目の宿題‐」
【会期】 2014年2月18日(火)〜 3月30日(日)
【会場】 和歌山県立近代美術館 2階展示室
【助成】 公益財団法人 朝日新聞文化財団  
     平成25年度 文化庁 地域発・文化芸術創造発信イニシアチブ
【開館時間】 9時30分−17時(入場は16時30分まで)
【休館日】 月曜日
【観覧料】 一般500(400)円、大学生300(250)円 ( )内は20名以上の団体料金
          *高校生以下、65歳以上、障害者、県内に在学中の外国人留学生は無料

【関連事業】
 講演会 「版画 このマージナルなもの」
 3月2日(日)14時よりホールにて

 講師:滝沢恭司(町田市立国際版画美術館学芸担当係長)
 講演会 「刷りものの愉しみ」
 3月16日(日)14時よりホールにて

 講師:熊田司(和歌山県立近代美術館館長)
 フロア・レクチャー(学芸員による展示解説)
 2月22日(土)、3月21日(金・祝)、3月30日(日)14時より、展示室にて

 

森琴石【響泉堂】刻 銅版画資料名
1天台宗総本山比叡山延暦寺略図(明治13年)
2有馬温泉炭酸水改良建築并市街写真絵図(明治16年)
 ※『琴石作品集』出版後に熊田司館長が収集されたもので、摺の状態・保存とも 
 最良の一点だとの事です。
3『新約書伝』(明治13年) ⇒森琴石HP 作品紹介:銅版画
4『和漢対照挿画 明治新用文大成』(明治14年)
5『九十七時二十分間月世界旅行』(明治19年再版)

 

 

ご興味がございましたら
和歌山への<観梅やお花見>等のおついでに
是非お立ち寄りください

 

 

 

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