七絃琴のコンサート:9月23日・大阪市立美術館で開催

2013年9月16日 更新

 

森琴石儒学の師:妻鹿友樵
ご子孫よりお誘いを頂く
■かねてより森琴石の儒学及び七絃琴の師匠「妻鹿友樵」のご子孫「妻鹿友弘」様より「七絃琴を見にいらっしゃいませんか?」とお誘いを頂いていました。
■平成12年8月、初めて妻鹿家を訪問させて頂いた折には七絃琴や作品類を、種々拝見したのですが、森琴石の師匠のご子孫という事もあり、少々あがってしまったのか拝見したものや会話の詳細は余り覚えていない有様でした。
その時の様子は当ブログ2012年2月12日付
「森琴石儒学の師:妻鹿友樵(https://blog.morikinseki.com/?p=327)
」で記述していますが、その時の様子を気にかけて頂いたのか? 再度お誘いを頂きました。

 

米子市の大原俊二先生より
「原 豊二」氏をご紹介頂く

■せっかく貴重なものを拝見させて頂くのに、私ども夫婦だけでは「豚に真珠」になってしまいますので、七絃琴にご興味のある方にご同行頂きたいと考えました。
■森琴石HPでは、元米子市立図書館館長の大原俊二先生には、漢詩の翻刻の他、妻鹿友樵に七絃琴を学んだという米子市の「杵村源次郎」について種々資料や情報を頂いて多大なご協力を頂いていました。
■米子市では「鎌倉琴社」の伏見无家氏による七絃琴の演奏会を開催された事もあり、大原先生が七絃琴の愛聴者という事もあり、8月初め、大原先生にご一緒頂けたらと思いお誘いしたところ、「まだお若いですが、私よりもぴったりの方がおられますよ」と、原 豊二先生をご紹介して頂きました。

伏見无家氏より転居通知を頂きました。
「この度鎌倉から京都に拠点を移しました」と。
疇祉琴社 ちゅうし  きんしゃ」に名前を変更されました。

 

原 豊二氏
古琴研究、若手のホープ

■米子市工業高等学校で国語科の准教授「原 豊二」氏は『源氏物語』を中心に日本の古典文学を研究されておられ、平安文学の音楽的研究や山陰地方に所蔵される古典籍の研究など、熱心に研究活動をされている若い学者の方です。
日本文学協会、和漢比較文学会、古代文学研究会、専修大学教育学会、国文学研究資料館文献調査員、同共同研究員、その他多数の学会に所属されておられます。
森琴石調査でお世話になった「陳 捷」先生や「齋藤希史」先生とも知己の間柄との事です。

■古琴の研究にも力を注がれており、2009年2月には、原 豊二編『日本文学における琴学史の基礎的研究』≪論考編≫を編集発行、他の若手研究者と共に同氏の力作論文「山陰歴史館所蔵七絃琴の研究」が収録されています。森琴石HPで米子市の琴士「杵村源次郎」を取り上げた際に記述した「竹内峴南」など、知った人物や名称が織り込まれていますので、私共にも興味深く拝読する事が出来ました。

 

妻鹿家訪問日を取り決める
■早速原先生と連絡を取り合い、妻鹿先生もご都合の良い日という事で9月第1週目の週末に訪問させて頂く事となりました。
■ところが
前回「森琴石孫「井上保」氏からの情報:その他の身内&森琴石のエピソードを記述中に、母米子がお世話頂いている施設より<危篤です>というお知らせを頂き、12,3分後には母の元にかけつけたのですが、母は既に永遠の眠りについていました。
95歳3か月弱の生涯を立派に生き抜き、母は大往生を遂げたのです。
そのような事情で多忙なのと、母が亡くなってからまだ日が浅い為、妻鹿家の
訪問を少し躊躇しましたが、せっかくの大事な機会と思い予定通り訪問させて頂く事にしました。

 

七絃琴
高貴な人が好んだ楽器

■七絃琴は古くは天皇家や貴族が嗜む楽器だったとか。
『源氏物語』では七絃琴の描写が多くあり、『うつほ物語』は七絃琴にまつわる物語だそうです。
中国では現在、富裕層の方が七絃琴を買い集めているとの事です。

■貴重な話をお聞きし、七絃琴の幽玄な調べのミュージックビデオを視聴させて頂きました。私は若い頃十三絃琴を少しかじりましたが、七絃琴の音色の方が遥かに魅力的と感じました。
手前味噌ながら13年前より少しは進歩したようで、非常に貴重で楽しいひと時を過ごさせて頂きました。

■原先生が七絃琴の演奏会の案内チラシを持参されていましたので、近日中に開催されるコンサートを下にお知らせさせて頂きます。
■当日は原豊二先生も来館されるそうです。

 

      七絃琴のコンサートは滅多に聞く事が出来ません
     七絃琴の音色は皆様方を幽遠な境地にと誘うことでしょう!!

     …ご興味がございましたら是非ご来場くださいませ…


●当項目に出る人物名は森琴石HP<索引>でご覧ください。
但し「杵村源次郎」などは、まだ未記入です。

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大阪市立美術館
  特別展「北魏 石造仏教彫刻の展開」の関連イベント 

レクチャーコンサートin「古琴の調べ」
ユネスコ無形文化遺産に登録された中国伝統楽器・古琴(七絃琴)の魅力をご紹介頂きます
演奏:山崎美紀子氏(お茶の水女子大学人間文化創生科学研究院研究員)
解説:山崎三知氏(國学院大学北海道短期大学部国文学教授)
場所:大阪市立美術館
会場:大阪市立美術館1F・講演会室
時間:午後1時30分より(講演会は90分、コンサートは60分を予定しています)
定員:150名(先着順、当日午後1時より整理券を配布します)

参加料は無料ですが、本展の観覧券が必要です。

[観覧料]
一般 1300円[1100円]/高大生(1100円[900円])
カッコ内は20名以上の団体料金。
本展は大阪市内在住の65歳以上の方も一般料金となります。

     ―以上は展覧会の案内チラシより抜粋させて頂きました―

 

大阪市立美術館HP「特別展 北魏 石造仏教彫刻の展開」をご覧ください。

 

 

           

 

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