2019年12月25日 更新
書誌4点
●戯作者との関わり
●<響泉堂>名で出版 他
、
●森琴石【響泉堂】の出版書誌数は200を優に超える
(但し国立国会図書館サーチでの点数のみ)
●森琴石【響泉堂】書誌分野は極めて多彩
最近の資料から、書誌情報4点ご紹介
明治9年…「響泉堂」名で出版していたようだ
1『大阪府管下細見新図』
a 「日本の古本屋」 古書検索による
著編者 :新井隆存編、
出版年月:明治9年1月(1876)1
出版 :響泉堂
材質技法:彩色木版
サイズ:49×73cm
b 参考資料
国立国会図書館サーチによる
著者 :新井隆存
出版 :小川新助(大阪)
出版年:明治9年(1876)5月
サイズ:地図 1枚 : 色刷 ; 49×72cm (折りたたみ13cm
注記 :分図: 攝津國全圖, 大阪府管轄全圖
★新井隆存について
『日本政記譯語 上下巻』での情報
著者 :新井隆存
出版 ::新井新助
サイズ:18.5×13㎝
奥付
明治9年6月12日版権免許
同年10月25日 出版
奥付より
新井隆存=福岡県士族/筑前国志摩郡新町浦
住居 大阪市第6大区3小区9番野田村168番地 中村多賀助寄留(奥付)
★森琴石は筑前の人と多数交流があった。
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2『掌中四声玉篇』
データ:国立国会図書館サーチ⇒熊本県立図書館(要検証)
中国語の発音辞書
・・著編者 :響泉堂編
・・出版 :響泉堂
・・出版年月 :明治11年(1878)
・・頁数 :384頁
・・サイズ ;12㎝
●データのみ 現物未調査
四声(しせい)とは
中国語の声調を、中古漢語の調類に基づいての4種類に分類したもの。中国音韻学では平声・上声・去声・入声をいう。= ウィキペディア
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戯作者とのコラボ
『掌中日本暗射図』 データ=国立国会図書館サーチ
著者 :友嶋吉兵衛(知足館松旭)
出版 :小野木市兵衛(大阪)
出版 年月日 :明治9年5月(1876)
材質技法 :銅版色刷 地図 響泉堂
寸法 : 26×36cm (折りたたみ9cm)
★知足館松旭 ちそくかん-しょうきょく
江戸後期-明治時代の戯作者。弘化3年(1846)岳亭丘山(きゅうざん)の跡をひきつぎ,読み本「俊傑神稲水滸伝(しゅんけつしんとうすいこでん)」5編の執筆にとりかかり,明治15年ごろ28編を完成させた。
通称は友鳴吉兵衛。別号に友鳴庵,旭和など。
著作はほかに「絵本佐野報義録」「北条五代実記」など。(コトバンク)
★岳亭丘山 きゅうていきゅうざん– 江戸時代後期の浮世絵師,戯作(げさく)者。画を堤秋栄,魚屋(ととや)北渓,葛飾北斎に,狂歌を窓村竹(まどの-むらたけ),六樹園(石川雅望(まさもち))にまなび,文化年間(1804-18)に活躍
★森琴石と浮世絵師(森琴石HP記述分)
●蔀関牛 森琴石調査情報【平成18年 8月】【2】
●羅雪谷、小林清親、河鍋暁斎
森琴石調査情報【平成20年 5月】 【1】■3番目
https://www.morikinseki.com/chousa/h2005.htm
●藤原信一
森琴石調査情報【平成20年 6月】【1】1■3番目●5つ目
https://www.morikinseki.com/chousa/h2006.htm
★永田方正訳、響泉堂刻『暗射地球訳図』(明治8年12月、大阪書林岡田蔵版)についは
森琴石調査情報【平成17年 1月】https://www.morikinseki.com/chousa/h1701.htm で記述しています。
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袖珍銅版
『増補改訂 皇国万民必携』
データ:森家所蔵分
司法.訴訟手続法
編者 :三木彦七
出版人 :大阪 三木美紀
出版年月日:明治12年(1879)5月
響泉堂刻(口絵など 3カ所に細密銅版画・1カ所「山本龍玉堂刻」)
叙文 :大槻如電
上下巻合本 (上巻 149丁・下巻 66丁)
サイズ :13㎝x8,5cm
注記 :時計型新暦早見表・折りたたみ電信賃銭表 あり
末尾に地方別捌所(147か所)・三木書楼出版書目(220以上)が記載
★三木彦七について
三木美紀の養子か?
袖珍銅版 増補改訂『皇国万民必携』の奥付に記述あり
下方の画像をご覧ください
★森琴石と三木美紀
『九十七時二十分間月世界旅行』●
著者 :ジュールン・ヴェルヌ
翻訳 :井上勤訳
原図(挿画)模刻 :森琴石【響泉堂】
出版 ::三木美紀
出版年 :明治14年3月
森琴石HP,作品紹介「銅版画」
『九十七時二十分間月世界旅行』より
マストン氏想像ノ巨砲圖 (明治13年(890) をご覧下さい
※備考
三木美紀は初代三木佐吉の長女。三木佐吉は中国で精力的に書籍販売をしていたという。
岸田吟香の中国での書誌販売については 既に調査が行き届いているが、
三木佐吉の出版書籍については、今後の調査が期待されます。
★大槻如電 おおつきにょでん
学者。江戸生。大槻磐渓の長男、大槻文彦の兄。
名は清修、通称は修二、字は念卿。仙台藩『新撰字書』の編集に従事する。
学は和漢洋に通じ、日本音楽歌曲に通じていた。昭和6年(1931)歿、87才。
(コトバンク)
大槻如電の著書
『小学修身談』
著者 :永田方正・大槻如電共著
出版 :三木美紀・柳原喜兵衛
出版年 :明治12年1月
森琴石調査情報【平成17年 1月】■1番目注2 永田方正著によるもの
で、記述しています
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袖珍銅版
『増補改訂 皇国万民必携』 画像
奥付(三木彦七、三木美紀) 奥付け右枠外 に‐ 大阪出張山本龍玉堂刻‐の文字
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・山本龍玉=玄々堂松田緑山の門下=高橋由一と同門
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (森琴石、洋画法の師)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ↑枠の外の文字(大阪出張山本龍玉堂刻)
大阪心斎橋北久宝寺寺町角三木書楼出版書の
15頁目(次頁が末尾)
左頁、右から3番目
『皇国万民必携』
洋本仕立袖珍美本 阪府三木彦七編輯定価金壱円 二冊