2014年1月28日 更新
『新約書伝』…「キリスト誕生図」は森琴石刻
2012年年12月11日付
「響泉堂書誌 聖書にも及ぶ」で
国立国会図書館・近代デジタルライブラリーでの画像閲覧資料に
『旧新両約聖書伝. 2編1』(小島準治 訳/竜章堂/明治12‐13)という書物があり、
その先頭頁に 響泉堂刻の「耶蘇誕生図」が掲載されている内容をご紹介致しました。
「是非実物が見たい!」と思っていましたが機会がありませんでした。
この度、和歌山県立近代美術館「熊田 司」館長より
「一昨年12月の森琴石HPで<響泉堂書誌 聖書にも及ぶ>を読み興味深く思っていました。つい最近『新約書伝』1冊を入手しました。その口絵が森琴石【響泉堂】刻な
ので画像をお送りします」
とのお知らせを頂き画像をお送り頂きました。
待ちに待った森琴石刻「キリスト誕生図」、森琴石HP<作品紹介:銅版画>にて、森琴石の口絵を掲載させて頂きました。
森琴石の精緻な銅刻による珍しい「キリスト誕生図」は厳粛で神聖しかも慈愛に充ち溢れている雰囲気です。
是非ご覧ください。
『新訳書伝』 扉
備考
旧約聖書と新約聖書の違い
旧約聖書
旧約の内容は3つに要約される。
(1)神が天地万物を創造し、人間を他の動植物と区別して特別に創造されたことが記されています。
(2)ユダヤ人の歴史とユダヤ人を通しての神の行いが書かれています。
(3)神の教えと知恵が記されています。神の契約という観点において、旧約聖書は、その名が示す通りに ・神の旧い契約 の書です。
・
新約聖書
一方、新約聖書は神の新しい契約の書です。新しい契約はイエス・キリストによってなされた契約です。
新約の内容も3つに要約される。
(1)イエス・キリストの生涯と教えが記録されています。
(2)イエス・キリストが建てた初代教会の様子が、歴史的に書かれています。
(3)クリスチャンとして生きる人のために、諸教会に宛てた手紙によって神のみこころが何であるかが書かれています。
(ヤーフー知恵袋のベストアンサーに選ばれた回答より転載させて頂きました)
予告
「版画について考える」展
場所:和歌山県立美術館
会期:2014年2月18日(火)~3月30日(日)
森琴石【響泉堂刻】の銅版画も出品される予定です