陳 捷氏の論文(森琴石と胡鉄梅などの交流を記述)が英語版で出版

2013年4月12日 更新

 

2012月5月8日付
森琴石らの交流を記述した論文・・・中国で出版」 に続きます

 

国文学研究資料館、教授「陳 捷」先生より、
「5年ほど前台湾で発表した論文が英訳出版されました」とお知らせを受けました。

 

陳捷(ちん しょう)先生の論文が英語版で出版
出版はカリフォルニア大学
森琴石の名・・・
英語圏でも知られる事に
魅力ある論文の内容と文章

★陳捷先生が2007年秋、台湾で開催された学会で発表された論文が、日本語版、中国語版に次ぎ、この度、カリフォルニア大学から英語版で出版されました。
英語圏の方々にも、森琴石の名が知られる機会が増える事でしょう。

★陳捷先生の論文は、
明治期に於ける日本と中国の文人達の交流の様子を、資料を交えながら生き生きと書かれています。研究者のみならず、私共のような素人でも、ぐいぐいと興味を引きつけられるほど魅力のある内容です。
ご興味がございましたら是非日本語版にてお読み願えたらと存じます。
陳捷先生によれば、この度の英語版は原稿の制限が比較的少なく、資料写真も多く添付する事が出来たそうです。英語のお得意な方は英語版をお試しください。

★備考
カリフォルニア大学の付属図書館には、森琴石の地図が合計6点所蔵されています。
        バークレー校:「大日本海陸全図」・「阿波国全図」・「地球全図」
「高知県管内阿波国 改正図」・「掌中日本全図」

        ロスアンゼルス校:「九州一覧之図」
                         以上は調査情報【平成20年 6月】などで記述しています

 

THE ROLO OF JAPAN MODERN CHINESE ART

画像  表紙

書名:THE ROLO OF JAPAN MODERN CHINESE ART
New Perspectives on Chinese Culture and Society  第 3
編集:Joshua A Fogel
出版:Global,Aria,and Intaernational Archive

     University of California Press, 2013
       BERKEREY LOS ANGELES  LONDON
総頁数 :489頁

サイズ :15.2 x 22.5 cm
価格  :アマゾン取り寄せ価格 5500円位~

 編集、翻訳者 Joshua A Forgeについて
ジョシュア.A .フォーゲル
カナダ・ヨーク大学教授。専門は中国近現代史・日中関係史。
1980年にコロンビア大学Ph.D.手得。
ハーバード大学、カリフォルニア大学を経て、2005年より現職。
京都大学客員教授(1996~97年)。


陳 捷(ちん しょう)先生の論文 掲載頁

PART 1  Sino-Japanese Artistic Interaction

第一番目
タイトル 「Travels to Japan by Chinese Painters in the 1870s and 1880s」
Chen Jie、translated by Joshua A.Fugel
(和訳=「1870~80年代における中国書画家の日本遊歴について」
    陳 捷/ 翻訳 ジョシュアA.フォーゲル)
該当頁  13頁~41頁
写真資料 9点(内4点が森琴石の資料)
森琴石資料
1:「浪華 大川端 詩会図」(31頁)
2:「森琴石と中国書家との筆談資料」(32頁)
3:胡鉄梅画「森琴石道兄三十八歳小象図」(33頁)
4:「胡鉄梅から森琴石への書簡」(35頁)
●論文は、カリフォルニア大学 eScholarship学術出版サービス【PDF】で閲覧できます  


陳先生の論文・・・出版の経緯
●2007年、台湾中央研究院近代研究所で開催

 「中国近現代美術体制の発展における日本の役割」で論文発表
論文タイトル
「1870~80年代における中国書画家の日本遊歴について」

           ↓  日本語版
●2009年9月『中国──社会と文化』第24号(中国社会文化学会』 )が出版される

           ↓  中国語版
●2010年12月 出版印刷と知識の環流16世紀以後の東アジア-
           ↓ 英語版
●2013
年1月 THE ROLO OF JAPAN MODERN CHINESE ART

 

まだまだ続く「胡鉄梅」の調査
◍昨年初夏、岡山県玉島の柚木玉邨が集めた書簡集『西爽亭懐舊尺牘』(柚木久太編 柚木久太出版, 1944.4)での森琴石や入澤達吉、胡鉄梅などの書簡資料を取得しました。

◍昨年秋、岡山県真庭市の名勝「神庭の滝」への胡鉄梅の足跡が判明しました。
 今年2月、拓本の碑文資料を取得しました。
◍余裕が出来ましたら 上記の情報、資料をいつかご紹介したいと思います。

 

 

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